5月, 2024年

第105回 東日本地区研究例会のお知らせ

更新日:2024年05月14日

第105回 東日本地区研究例会を、6月15日(土)午後2時より、開催いたします。東日本地区はもちろん、中部地区、西日本地区からの参加も大歓迎です。非会員の方々の参加も歓迎いたします。(対面会場の入構申請とZoom情報の送付のため、申込制です。)

【日時】:2024年6月15日(土) 14:00~16:30

【開催形式】:ハイブリッド形式

<対面>:チエル株式会社 チエルーム(品川区東品川2-2-24天王洲セントラルタワー22F)
<オンライン>:Zoom(前日までにZoom情報送付予定)

【会費】:無料(会員・非会員共)

【申込】:こちらのURLからお申込みください。
https://forms.gle/akTVcs2ZRmpcdJnJ6

【締切】:6/3(月)(対面)・6/12(水)(オンライン)
※定員に達した場合締切

【連絡先】:畠山 由香子 [日本メディア英語学会理事、お茶の水女子大学講師]
   hatakeyama.yukako[a]ocha.ac.jp (※アットマークに変更して下さい)

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【概要】
第1部:開会・会員発表 (14:00~14:50)

発表者:原 功会員(中央大学兼任講師)・佐藤 文子会員(中央大学兼任講師)
発表題目:「ニュース放送を学習者にとって適正な水準のインプットとするための考察」

要旨
ニュース英語を素材にした教材は大学授業に広く使用されている。その意義は大きいとされる一方、英語の習熟度が比較的高い学生の中にもニュース英語を非常に難解だと捉える者が多くいることが実感される。Stephen Krashenはインプット仮説(1981,1982,1985)の中で、「理解可能なインプット」(comprehensible input)を受けた時のみ言語習得が起こると説く。学習者の現在の言語能力を“ i ”とした場合、それに多少知らない単語や文法を含めた、即ち学習者の現在の言語能力を僅かに上回る“ i+1 ”のレベルのインプットが与えられた時に習得が起こるという。本発表では、Krashenの仮説の観点から、ニュース英語と学習者の英語レベルの関係を検討し、ニュース素材が学習者にとって、「理解可能な」“ i+1 ” のインプットになり得る要件を考察する。難しさの感覚は個人差があり数値化は難しいものの、ニュースクリップを語彙レベル、速度、音変化、構成からその難易度を分析することにより、学習者が感じる難解さを客観化することを目指す。

発表者プロフィール
原 功:
上智大学大学院満期退学後、英国ニューカッスル大学に留学。博士号(PhD in Speech Sciences)取得。帰国後、中央大学などで非常勤講師を務め、現在に至る。専門は音響音声学で、日本語における母音連鎖のフォルマント遷移を研究テーマとしているが、音声学の言語教育への応用にも関心がある。

佐藤文子:
東京女子大学(文理学部)卒業、お茶の水女子大学大学院修士課程にて修士取得(アメリカ文学)、お茶の水女子大学大学院博士課程(比較文化学)単位取得満期退学を経て、東京女子大学などで講師を勤める。その間、英語科教授法に関心を持ち、Columbia Universityにて修士号(TESOL)を取得。関心はExtensive Reading、メディア英語教育。現在、中央大学、明治大学、東京女子大学で兼任講師。日本メディア英語学会理事(2020~現在)。

第2部:ライトニングトーク・休憩(14:50~15:20)

第3部:ワークショップ(15:20~16:30)

発表者:松岡 弥生子会員(University of the People)・井田 浩之会員(城西大学助教)
発表題目:「OERを使ってみよう: オープンソースを英語授業の副教材やアクティビティに適用するためのワークショップ」

要旨
OER (Open Educational Resource)とは、オープンドメインに存在する公開された教育素材を指し、画像、映像、テキスト、オーデイオ素材など様々なものがあります。殆どが無料又は低コストで提供され、第三者による使用や改変しての使用(*)が可能なので、授業に追加したい内容の副教材やアクティビティなどに適用できます。今回のワークショップでは、OERサイトをブラウズして興味のある素材を見つけ、授業活動に活かせるプランを考えます。進行は、レクチャーとトライアルの2つのステップで行ないます。
(*)クリエイテイブコモンズ付与のオープンライセンスの種類により異なる。

1.レクチャー(30分)
OERとその使い方、及びクリエイテイブコモンズのオープンライセンスについての説明。

  1. トライアル(40分)
    ・授業で教えたい内容をブレインストーミングする
    ・サイトにアクセスし、希望する内容に合う素材をOERサイトから探し出し、授業での使い方やアクティビティを考案してみる。
     (例:英語の句読点を教える素材を探し、宿題にどう適用できるか考えるなど)
    ・ 発見した教材で、どのような授業アクティビティやプランが可能か、参加者同士で発表し、意見交換します。
    *ウェブサイトを開いて検索するため、パソコンやスマホがあると便利です。

発表者プロフィール:

松岡 弥生子:
University Of The People, Department of General Studies & English. 学歴:MA in TESOL (Teachers College Columbia University), PhD in Education & Linguistics (国際基督教大学). 20年以上、大学で英語教育に携わり、多くの英語授業を経験。少し前に、國學院大學(専任)を退任後、国際基督教大学教育研究所を経て、現在は、上記のアメリカの非営利型オンライン大学で、アカデミック・ライティング、EAPコースなどを教える。専門分野は、第二言語習得論、プラグマティクス、L2ライティング, ICT利用英語教育など。2024年4月から、JACET AIと大学英語教育SIG代表を務める。

井田 浩之:
城西大学助教。学歴:青山学院大学文学部英米文学科卒業、東京大学大学院修了(学術、教育学)、PhD (UCL, Institute of Education)。専門分野は、社会状況論的なリテラシー、ビジネスコミュニケーション、大学教育とインフォーマル学習の接続である。本務校では教職課程を担当しつつ、非常勤先では英語教育に携わる。2024年現在、JACET、 BAAL、 AsiaTEFL、日本認知科学会、日本教育工学会、日本メディア英語学会など各会員。

Newsletter No. 146のご案内

更新日:2024年05月10日

五月晴れの美しい季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
本学会のNewsletter No.146が届きました。盛りだくさんの内容になっております。どうぞお楽しみください。

Newsletter No.146

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