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第144回新語・語法研究分科会開催の報告

第144回新語・語法研究分科会は、下記の通り開催されました。

日時:平成31年3月9日(土)14:00~17:00
会場:中央区立明石町区民館 洋室5号室

プログラム:
1.新語・語法フォーラム        14:00~15:00
  司会:浜屋 徳郎会員

2.研究発表         15:20~16:05(質疑応答を含む)
  発表者: 南部 匡彦会員(国際短期大学)
  発表題目:「学生の借入語に対する意識 -受容•産出語と親密度の観点から-」
  発表内容:大学生が習得すべき高親密度英語語彙約3,000語の中で、借入語(Loan Words)とし
  ても日常社会生活に必要な語彙をメディア出現度数(frequency)の観点から抽出し、その親密
  度(familiarity)との相関や傾向を探る。

3.研究発表         16:10~16:30
  発表者: 三田 弘美会員(口語英語研究所所長)
  発表題目:American Dialect Societyが選んだ”2018 Words of the Year”
  発表内容:American Dialect Societyは、2018年より” Words of the Year”の選出方法を変 
  更。その経緯と、私が一票を投じた新語situationship(Most Usefulのカテゴリーの一語に選
  出)について考察する。

 (以下は、可能性がでたならば、意見交換をします) ~16:55 

4.東日本地区研究例会での新語・語法研究分科会のプログラムについて

【更新】第127回西日本地区研究例会のご案内

                                                 第127回西日本地区研究例会のご案内
下記の通り、第127回西日本地区研究例会を開催いたします。今回は、学会誌への投稿論文に関するワークショップ「学会誌への投稿論文を書いてみよう」を行います。個別の応募論文に対する講評だけでなく、これまでの学会誌編集経験に関するミニシンポジウム、参加者全員による座談会も実施いたしますので、どうぞ奮ってご参加いただけますよう、ご案内申し上げます。

【企画概要】
過去3年の間に日本メディア英語学会(年次大会、および研究例会)において発表した研究を論文形式にしたものに対して、「学会誌に掲載される論文にするためには」をポイントに数名の先生方から講評をいただく。その結果、学会誌投稿に対する精神的・物理的ハードルを下げることを目的とする。

【講評者】
高木佐知子会員(前学会誌編集委員長)、石上文正名誉会員(前学会誌副編集委員長)、相田洋明会員(本学会代表理事)

【第127回西日本地区研究例会プログラム概要】
■ 日時:2019年3月6日(水)
13:00~17:00(12:30受付開始)
■ 場所:佛教大学二条キャンパスN1-211
     http://www.bukkyo-u.ac.jp/about/access/nijo/
〒604-8418 京都市中京区西ノ京東栂尾町7
■ 参加費:無料(予約不要)

学会誌投稿論文ワークショップ「学会誌への投稿論文を書いてみよう」

開会挨拶(13:00~13:05)
第1部  論文講評(13:05~15:35)
個々の応募論文に対する講評
論文講評①(13:05~14:00)
井上みゆき会員(英会話教室のCMと日本人学習者)
論文講評②(14:10~15:05)
加藤久佳会員(英文学とその翻訳/翻案における地球言語としての英語)

第2部  ミニシンポジウムおよび座談会(15:15~16:55)
ミニシンポジウム「学会誌編集作業について」(15:15~15:45)
講評者によるこれまでの学会誌編集作業についてのミニシンポジウム
学会誌への論文投稿に関する座談会(15:55~16:55)
参加者全員による座談会
(テーマ例:「いかに発表した研究を論文の形にしていくのか?」「いかに学会誌に論文を投稿するのか?」等)
閉会挨拶(16:55~17:00)

問い合わせ先:
稲永知世(西日本地区長)
(milkywayooo129[a]hotmail.co.jp)
([a]をアットマークに変換してください)

第143回新語・語法研究分科会開催のお知らせ(再送)

第143回新語・語法研究分科会開催のお知らせ

 

日時:平成31年1月12日(土)14:00~17:00

会場:中央区立明石町区民館 洋室5号室

(地下鉄日比谷線「築地」駅下車、3番出口を出て、聖路加国際病院前を過ぎ、

   聖路加タワー前の信号を渡り、「かざぐるま」手前の小道を入り右側の建物。

徒歩約6分。)

 

プログラム:

1.新語・語法フォーラム       司会:鈴木 理枝会員

 

2.研究発表1

発表者:石山 宏一会員

タイトル:「2018年『ユーキャン新語・流行語大賞』トップ10を英訳する

     と」

内容:本発表は昨年12月3日公開された2018年「ユーキャン新語・流行語大賞」トップ10を英訳する試みである。大賞語には年間大賞語「そだねー」からトップ10語の「半端ないって」「おっさんずラブ」「ご飯論法」「災害級の暑さ」「スーパーボランティア」「奈良判定」「ボーっと生きてんじゃねえよ!」等があり、できるだけ原意に忠実に訳したいが、その新語の裏には欧米にないコンセプト(conceptつまり「文化・思考」)があるので、英訳が困難な場合がある。つまり、英語に翻訳の際は訳者の今までの日英両語に対する素養、能力、研ぎ澄まされた感覚が問われることになる。

 

3.研究発表2

発表者:小池 温会員

タイトル:「米国 American Dialect Society と 英国 Oxford Dictionaries

のWord of the Year(2018)の特徴の比較」

内容:今回初めて米英の Word of the Yearを取り上げ、米国の学会と英国の大学辞書出版局が選定する新語と流行語の特徴を比較検討する。

会費:400円

問い合わせ先: 新語・語法研究分科会 須永紫乃生

E-mail: sinob117@soleil.ocn.ne.jp

電話&Fax: 045-851-3728、緊急連絡は 090-1468-9541

第127回西日本地区研究例会のご案内

               第127回西日本地区研究例会のご案内

下記の通り、第127回西日本地区研究例会を開催いたします。今回は、学会誌への投稿論文に関するワークショップ「学会誌への投稿論文を書いてみよう」を行います。
個別の応募論文に対する講評だけでなく、これまでの学会誌編集経験に関するミニシンポジウム、参加者全員による座談会も実施いたしますので、どうぞ奮ってご参加いただけますよう、ご案内申し上げます。

■ 企画概要:
過去3年の間に日本メディア英語学会(年次大会、および研究例会)において発表した研究を論文形式にしたものに対して、「学会誌に掲載される論文にするためには」をポイントに数名の先生方から講評をいただく。その結果、学会誌投稿に対する精神的・物理的ハードルを下げることを目的とする。

■ 応募概要
 対象者:
(1)過去3年(2015年11月~2018年12月までとする)の間に開催された日本メディア英語学会の年次大会、および研究例会(東日本地区・中部地区・西日本地区)において研究発表(実践報告)をされた会員のなかで、まだ論文にしていないものがある方。
   ※所属地区に関係なく、過去3年間で研究発表(実践報告)をされた会員の方はぜひご応募下さい。
(2)今回は、定性調査(qualitative survey)に基づく論文を対象とする(次々回以降、定量調査(quantitative survey)に基づく論文のワークショップを企画予定)。

□ 期日:
上記の対象者は下記の内容を含めた論文を2019年2月20日(水)までに西日本地区長稲永までメールにて提出して下さい(先着4名まで)。
※応募の際には、発表された大会(あるいは研究例会)名およびその際の発表タイトルをメールの本文に明記して下さい。

 応募論文の内容最低8ページ
(1)暫定的要旨
(2)論文の暫定的結論
(3)各節の概要
(4)論拠(データ)の一部
※応募論文には、(1)~(4)の内容を必ず含めるようにして下さい。
※応募に当たっては、本学会誌投稿規定を参照の上、スタイルサンプルに則って原稿を提出願います。

■ 講評者:
高木佐知子会員(前学会誌編集委員長)、石上文正名誉会員・河原清志会員(前学会誌副編集委員長)、相田洋明会員(本学会代表理事)

■ 第127回西日本地区研究例会プログラム概要
 日時:2019年3月6日(水)
     13:00~17:00(12:30受付開始)
 場所:佛教大学二条キャンパス(教室は後日案内)
     http://www.bukkyo-u.ac.jp/about/access/nijo/
     〒604-8418 京都市中京区西ノ京東栂尾町7
 参加費:無料(予約不要)

          学会誌投稿論文ワークショップ「学会誌への投稿論文を書いてみよう」

開会挨拶(13:00~13:05)
第1部 論文講評(13:05~15:35)
・個々の応募論文に対する講評
論文講評(1)(13:05~13:35)
論文講評(2)(13:45~14:15)
論文講評(3)(14:25~14:55)
論文講評(4)(15:05~15:35)

第2部 ミニシンポジウムおよび座談会(15:40~16:55)
《ミニシンポジウム「学会誌編集作業について」》(15:40~16:10)
・講評者によるこれまでの学会誌編集作業についてのミニシンポジウム
《学会誌への論文投稿に関する座談会》(16:10~16:55)
・参加者全員による座談会(テーマ例:「いかに発表した研究を論文の形にしていくのか?」「いかに学会誌に論文を投稿するのか?」等)
閉会挨拶(16:55~17:00)

☆日本メディア英語学会が対象とする研究分野・領域は、「メディアとコミュニケーション」、「メディア英語教育」、「メディア英語の言語学」、「その他の学際的研究諸分野」となります。
どうぞ奮ってご応募いただけますよう、ご案内申し上げます。

論文応募先・問い合わせ先:
稲永知世(西日本地区長)
(milkywayooo129[a]hotmail.co.jp)
([a]をアットマークに変換してください)

東日本地区第99回研究例会

今回の東日本地区研究例会は、株式会社いいずな書店様のご協力を頂き、開催の運びとなりました。下記ご参照のうえ、どうぞ奮ってご参加いただけますようここにご案内申し上げます。

日時: 2018年12月8日(土)13:30-17:00(受付開始時間:13:30~)
会場: 株式会社いいずな書店
〒110-0016 東京都台東区台東1-32-8 清鷹ビル3F
会費: 会員・学生 無料(非会員500円・予約不要)
連絡先: 吉原 学[日本メディア英語学会東日本地区長、東京経済大学]
manabicreation@gmail.com

第1部:分科会研究発表(14:00-15:15)
発表者: 有江 和美会員 (武蔵野大学・聖心女子大学)
発表題目: 中国返還後の香港映画産業の変貌。映画産業にみる一国二制度とは。
要旨:
香港が中国に返還されたのが1997年。返還より50年間は香港人による自治権が認められる事になり香港は一国二制度という中国の一部でありながら独自の政治体制が許されている場所として歩み始めた。それから約20年。香港は変わったのか。香港といえばかつて一世風靡したジャッキーチェン等のアクション映画を輸出する場所としても栄えていた。中国の一部として変わりゆく香港で映画産業がどのように変貌しているのか考察したい。
プロフィール: 英語教育・メディア研究分科会:有江和美
武蔵野大学・聖心女子大学兼任講師。
英国ウエストミンスター大学院にて映画学修士号取得。
英国ロンドン大学ゴールドスミス大学院にてメディアコミュニケーション学修士号取得。
香港中文大学School of Journalism and Communicationにて香港映画ビジネスを学んだ。
CS放送字幕翻訳業を得て現職。
武蔵野大学のメディアリテラシーのクラスは様々な国の留学生が多数受講しており各国の検閲事情を学生と一緒に学ぶ事にやりがいを感じている。中国・香港の映画産業に関心を抱いている。

第2部:講演(15:30-16:45)
発表者: 阿部 一氏(英語総合研究所所長、元獨協大学外国語学部及び同大学院教授)
発表題目: 「生きた素材のマルチメディア、マルチモーダルコーパス化の試みと学習者の音声表現力改善への可能性」
要旨: 英語学習者にとっては、ネットをはじめいろんな様々なメディアを通じて生きた英語の素材が瞬時に手に入る実に恵まれた時代である。しかし、映画、ドキュメンタリー、ニュース、スピーチなどをはじめとしたせっかくの数多くの映像や音声も、なかなか教育現場では効果的に活用できていないという声も多い。ここでは英語教育の新しい方向性を睨んでそれらを使って特に「音声表現力」を高める工夫と可能性について考えてみる。
プロフィール: 阿部 一氏(あべ はじめ):
現在、英語総合研究所所長として主に上場企業の英語研修及び各研究機関への言語データ提供などを行っている。長く教育現場で教鞭を取り、獨協大学国際交流センター長も務めた。その他、武蔵野美術大学、立正大学などでも教鞭を取った。元・NHKラジオ「基礎英語3」(1994~96年) 講師。文部科学省をはじめ、英検や各都道府県の教育委員会・教育センターなどで、日本人教師や外国人講師に多数の講演会、研修会、ワークショップなどを行っている。2005年より阿部一英語総合研究所(英総研)所長。最新理論に基づいた“分かりやすく使いやすい”各種の指導テクニックの研修会には定評がある。理論と実践の橋渡しに関心があり、使いやすく実践的で効率的な教材作りや、現職教員の指導などに当たっている。

交通アクセス: ①秋葉原駅(JR)昭和通り口から徒歩9分・750m
http://www.iizuna-shoten.com/html/modules/system2/index.php?id=15%22
②御徒町駅(JR)北口から徒歩11分・850m
http://www.iizuna-shoten.com/html/modules/system2/index.php?id=16
③末広町駅(東京メトロ)1番出口から徒歩7分・550m
http://www.iizuna-shoten.com/html/modules/system2/index.php?id=17

第142回新語・語法研究分科会開催のお知らせ

第142回新語・語法研究分科会開催のお知らせ

日時:11月10日(土)14:00~17:00
会場:中央区立明石町区民館 洋室4号室
  (東京メトロ日比谷線「築地」駅下車、3番出口を出て、聖路加国際病院前を過ぎ、
   聖路加タワー前の信号を渡り、「かざぐるま」手前の小道を入り右側の建物。
   徒歩約6分。住所:東京都中央区湊3-2-1。電話:03-3546-9125)
   
プログラム:
1.新語・語法フォーラム       司会:田中 治生会員
2.アメリカ最新情報
  発表者:花岡 蔚会員(元第一勧銀海外役員、シンガーソングライター)
  タイトル:「米国中西部を廻って」
  内容:コロラド州ボールダー、ワイオミング州シャイアン、サウスダコタ州ラシュモア山な  どでの見聞録。シャイアンには巨大米空軍基地があり3つあるミサイル防衛基地の一つに。  市民はこれをどう思っているか?
3.研究発表
  発表者:石山 宏一会員(ジャーナリスト、大妻女子大学院)
  タイトル:「トランプ大統領の中間選挙作戦」
  内容:就任2年目を終える大統領は「中間選挙は大統領の人気投票ではない。米国議会議員  の審査だ」と公言する。同大統領は異色の施策を繰り出し、要職スタッフを入れ替え、各国  に関税引き上げを要求し、 America First を推し進めているが、これで中間選挙は勝て  たのであろうか。

会費:400円

問い合わせ先: 新語・語法研究分科会 須永紫乃生
E-mail: sinob117@soleil.ocn.ne.jp
電話&Fax: 045-851-3728、緊急連絡は 090-1468-9541

【更新】第126回西日本地区研究例会のご案内

126回西日本地区研究例会のご案内

 下記の通り、第126回西日本地区研究例会を開催いたします。今回は、教育における通訳翻訳の可能性についてのシンポジウムを開催いたします。どうぞ奮ってご参加いただけますよう、ご案内申し上げます。

 

日時:2018年9月15日(土)

14:00~17:00(13:30受付開始)

場所:佛教大学二条キャンパスN1-211

   http://www.bukkyo-u.ac.jp/about/access/nijo/

   〒604-8418 京都市中京区西ノ京東栂尾町7

   JR嵯峨野線二条駅・京都市営地下鉄(東西線)二条駅から徒歩1分

参加費:無料(予約不要)

 

シンポジウム

教育と翻通訳~どのメディアをいかに教育に応用するか~

 

概要:本シンポジウムでは、通訳翻訳の実務家もしくは通訳翻訳研究の専門家ではない諸氏が、教育における英日語の通訳翻訳について、通訳学のみならず、ジャーナリズム研究、文学研究、第二言語習得研究の立場から報告する。どの素材を用いて翻訳通訳を授業で行なっているのか、そして、教育における通訳翻訳の位置付けやその目的、効果など、教育における通訳翻訳の様々な側面について問題を提起する。各パネラーの報告を受け、教育における通訳翻訳の裾野を広げ、教育における通訳翻訳の定義の多様性について議論を重ね、理解を深める。

 

スケジュール

14:00~14:05   開会挨拶

14:05~14:10    パネラーの紹介と言語教育における通訳翻訳の動向

           南津佳広会員(大阪電気通信大学)

14:10~14:35    「『ニュース翻訳塾』でメディア業界就職を後方支援」

           金井啓子会員(近畿大学)

14:35~15:00   「思考の軌跡をたどる―文学テクストの翻訳の可能性―」

           杉村寛子会員(大阪電気通信大学)

(10分休憩)

15:10~15:35   「理系学生X翻訳 読みを深めるための取り組み」

           工藤多恵会員(関西学院大学)

15:35~16:00   「逐次通訳訓練手法はモノローグ・スピーチ産出の訓練にどこまで貢献しうるか」

           南津佳広会員(大阪電気通信大学)

(15分休憩)

16:15~16:55   各発表者のまとめとフロアからの質疑応答

16:55~17:00   閉会挨拶

 

■金井啓子会員(近畿大学)

【題目】「『ニュース翻訳塾』でメディア業界就職を後方支援」

【概要】メディア業界を目指す学生を主な対象とする有志の勉強会『ニュース翻訳塾』について検討する。勉強会では、学生が既に日本語では内容に触れている社会的事象に関して英語メディアが報道した記事を翻訳させて話し合い、英語の読解力を高めると同時に、独自の切り口への理解を深めることを目指している。翻訳の評価手法、勉強会に関するメリットやデメリット、勉強会における翻訳の定義などに触れていく。

 

■杉村寛子会員(大阪電気通信大学)

【題目】「思考の軌跡をたどる〜文学テクストの翻訳の可能性〜」

【概要】所与の世界を言語化する文学テクスト。読者はことばを拠りどころとし、自らが生きる文脈に基づき、同時にテクストが産み出された文脈も意識しつつ、そのテクストの世界をイメージし、構築していく。この解釈の過程はまさにひとつの思考であり、教室において文学テクストを読ませる者にとって興味は尽きない。そこで、翻訳という読者による言語化によって、その思考の軌跡をたどれるのではないかと考えた。本発題では、多様な解釈に開かれた文学テクストの翻訳が思考の深化に如何に関係するか探りたい。

 

■工藤多恵会員(関西学院大学)

【題目】「理系学生X翻訳 読みを深めるための取り組み」

【概要】最先端の論文を読むため、理工系の学生にとって英語は重要なツールである。英語の授業でも科学系のリーディン教材をskimmingやscanningなどのスキルを使って速読する演習が重視されがちである。このような通常の授業内容とは別に、実験的に「翻訳」をタスクとして導入したところ、その課題の結果から、翻訳には正確に英文を理解する力だけでなく、コンテクストを意識した深い読みが必要とされることが示唆された。本発表では、翻訳がもたらす教育効果について考察する。

 

■南津佳広会員(大阪電気通信大学)

【題目】「逐次通訳訓練手法はモノローグ・スピーチの訓練にどこまで貢献しうるか」

【概要】本研究では、学部レベルにおける英語教育でのスピーキング指導にて、逐次通訳訓練で行われるノート・テーキング(通訳メモ)の訓練手法を応用して導入した結果を報告する。この通訳メモの訓練手法を応用し、学習者が 即応的に英語を産出する訓練を行った。通訳メモを導入する狙いは、学習者の言語産出プランを可視化させる ことができ、それを手がかりに、文法的に的確で論理的なモノローグを英語で制限時間内に即応的に構成させることにある。通年(90 分×30 回)で行った結果を分析し、学習者が発話に躓く際の発話メモのエラーの特徴やその介入などにも触れる。

 

問い合わせ先:

稲永知世(西日本地区長)

(inenaga@bukkyo-u.ac.jp)

 

第141回新語・語法研究分科会開催のお知らせ

第141回新語・語法研究分科会開催のお知らせ

 

日時:2018年9月8日(土)14:00~17:00

会場:中央区立産業会館 和室 

(住所:〒103-0004 中央区東日本橋2-22-4  電話:03-3864-4666)

交通:地下鉄浅草線「東日本橋」駅下車。徒歩4分。

人形町・日本橋方面よりはB4出口を出て、目の前の清杉通りをAPAホテル前の信号で渡り「薬研堀不動院参道」(赤い旗が連立)を歩いて行くと、右側に見えてくる茶色の4階建てのビルが産業会館。浅草橋・押上方面よりはB3出口を出て、右斜め後ろの「薬研堀不動院参道」に入り直進する。右側に見えてくる茶色の4階建てビルが産業会館。

 

◆プログラム◆

1.新語・語法フォーラム      司会: 小池 温会員

2.研究発表 

  研究発表者: 鈴木 理枝会員 (東京情報大学教授)

発表題目: 「トランプ大統領のツイッター分析」

  内容: トランプ大統領が2017年1月20日に第45代アメリカ合衆国大統領として

就任して1年半以上が過ぎた。この間、トランプ大統領は、公約を果たすため、アメリカファーストを掲げ突き進んできた。昨年、TPP、パリ協定からの離脱を表明、署名した。この間、世界はトランプ旋風に翻弄されてきた。特にツイッターでの北朝鮮の金正恩との言葉のやりとりは目を疑うものが多く、これまでの大統領と比較して、発信する言語が異なっている。しかし最近では、急激な歩み寄りを見せ、奇跡的に米朝会談がシンガポールで開催された。本発表では、トランプ大統領の北朝鮮に関するツイッターに焦点を当て、トランプ大統領の発信する言葉と感情の変化に注目する。

 

問い合わせ先: 新語・語法研究分科会 (代表)須永紫乃生

電話&Fax: 045-851-3728;(緊急連絡)090-1468-9541

会費: 400円。

第19回 英語教育・メディア研究分科会

日時:9月15日(土) 午後1:30-4:30

場所:東京経済大学 国分寺キャンパス

内容:2名の先生による発表、分科会プロジェクト(教材開発)の話し合い
   最後の30-60分で、プロジェクトの話し合い

[[発表]]

< 1 > 帝京平成大学 和久健司 先生

「英語授業でのアクティブラーニング実践」
いかに教えないか、という内容で私の作成したハンドアウトや英語の苦手な学生に対するアプローチ、神田外語での授業について紹介させて頂きます。

< 2 > 慶應義塾大学大学院修士課程修了 北村友宏 先生

「学校外教育投資の地域分析—SSM日本調査を用いた分析—」
本発表は、発表者の修士課程における研究成果の報告である。
本研究では、個人の教育達成に影響を与える要因として学校外教育投資を取り上げ、学校外教育投資に影響を与える個人の社会経済的地位及びそれらをコントロールした上での地域の要因について分析を行っている。
分析の結果として、個人の社会経済的地位としては「高等教育」、「物質的資本」、「世帯収入」
、「子供の数」、「教育アスピレーション」が、地域の要因としては「大学等進学率」、「第一次産業従事者率」、「都市規模」が個人の学校外教育投資に影響を与えることが分かった。

 

お問い合わせは、桝原克巳 (英語教育・メディア研究分科会 代表)  goo.gl/bu3GF5  までお願い致します。

第126回西日本地区研究例会のご案内

126回西日本地区研究例会のご案内

 下記の通り、第126回西日本地区研究例会を開催いたします。今回は、教育における通訳翻訳の可能性についてのシンポジウムを開催いたします。どうぞ奮ってご参加いただけますよう、ご案内申し上げます。

 

日時:2018年9月15日(土)

14:00~17:00(13:30受付開始)

場所:佛教大学二条キャンパスN1-211

   http://www.bukkyo-u.ac.jp/about/access/nijo/

   〒604-8418 京都市中京区西ノ京東栂尾町7

参加費:無料(予約不要)

 

シンポジウム

教育と翻通訳~どのメディアをいかに教育に応用するか~

 

概要:本シンポジウムでは、通訳翻訳の実務家もしくは通訳翻訳研究の専門家ではない諸氏が、教育における英日語の通訳翻訳について、通訳学のみならず、ジャーナリズム研究、文学研究、第二言語習得研究の立場から報告する。どの素材を用いて翻訳通訳を授業で行なっているのか、そして、教育における通訳翻訳の位置付けやその目的、効果など、教育における通訳翻訳の様々な側面について問題を提起する。各パネラーの報告を受け、教育における通訳翻訳の裾野を広げ、教育における通訳翻訳の定義の多様性について議論を重ね、理解を深める。

 

スケジュール

14:00~14:05   開会挨拶

14:05~14:10    パネラーの紹介と言語教育における通訳翻訳の動向

           南津佳広会員(大阪電気通信大学)

14:10~14:35    「『ニュース翻訳塾』でメディア業界就職を後方支援」

           金井啓子会員(近畿大学)

14:35~15:00   「思考の軌跡をたどる―文学テクストの翻訳の可能性―」

           杉村寛子会員(大阪電気通信大学)

(10分休憩)

15:10~15:35   「理系学生X翻訳 読みを深めるための取り組み」

           工藤多恵会員(関西学院大学)

15:35~16:00   「逐次通訳訓練手法はモノローグ・スピーチ産出の訓練にどこまで貢献しうるか」

           南津佳広会員(大阪電気通信大学)

(15分休憩)

16:15~16:55   各発表者のまとめとフロアからの質疑応答

16:55~17:00   閉会挨拶

 

■金井啓子会員(近畿大学)

【題目】「『ニュース翻訳塾』でメディア業界就職を後方支援」

【概要】メディア業界を目指す学生を主な対象とする有志の勉強会『ニュース翻訳塾』について検討する。勉強会では、学生が既に日本語では内容に触れている社会的事象に関して英語メディアが報道した記事を翻訳させて話し合い、英語の読解力を高めると同時に、独自の切り口への理解を深めることを目指している。翻訳の評価手法、勉強会に関するメリットやデメリット、勉強会における翻訳の定義などに触れていく。

 

■杉村寛子会員(大阪電気通信大学)

【題目】「思考の軌跡をたどる〜文学テクストの翻訳の可能性〜」

【概要】所与の世界を言語化する文学テクスト。読者はことばを拠りどころとし、自らが生きる文脈に基づき、同時にテクストが産み出された文脈も意識しつつ、そのテクストの世界をイメージし、構築していく。この解釈の過程はまさにひとつの思考であり、教室において文学テクストを読ませる者にとって興味は尽きない。そこで、翻訳という読者による言語化によって、その思考の軌跡をたどれるのではないかと考えた。本発題では、多様な解釈に開かれた文学テクストの翻訳が思考の深化に如何に関係するか探りたい。

 

■工藤多恵会員(関西学院大学)

【題目】「理系学生X翻訳 読みを深めるための取り組み」

【概要】最先端の論文を読むため、理工系の学生にとって英語は重要なツールである。英語の授業でも科学系のリーディン教材をskimmingやscanningなどのスキルを使って速読する演習が重視されがちである。このような通常の授業内容とは別に、実験的に「翻訳」をタスクとして導入したところ、その課題の結果から、翻訳には正確に英文を理解する力だけでなく、コンテクストを意識した深い読みが必要とされることが示唆された。本発表では、翻訳がもたらす教育効果について考察する。

 

■南津佳広会員(大阪電気通信大学)

【題目】「逐次通訳訓練手法はモノローグ・スピーチの訓練にどこまで貢献しうるか」

【概要】本研究では、学部レベルにおける英語教育でのスピーキング指導にて、逐次通訳訓練で行われるノート・テーキング(通訳メモ)の訓練手法を応用して導入した結果を報告する。この通訳メモの訓練手法を応用し、学習者が 即応的に英語を産出する訓練を行った。通訳メモを導入する狙いは、学習者の言語産出プランを可視化させる ことができ、それを手がかりに、文法的に的確で論理的なモノローグを英語で制限時間内に即応的に構成させることにある。通年(90 分×30 回)で行った結果を分析し、学習者が発話に躓く際の発話メモのエラーの特徴やその介入などにも触れる。

 

問い合わせ先:

稲永知世(西日本地区長)

(inenaga@bukkyo-u.ac.jp)

 

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