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2015年5月

東日本地区第92回研究例会(東海大学外国語教育センター共催)

 今回の東日本地区研究例会は、東海大学外国語教育センターとの共催で開催の運びとなりました。下記ご参照のうえ、どうぞ奮ってご参加いただけますようここにご案内申し上げます。

日時:2015年6月20日(土)14:00-17:00
会場:東海大学高輪キャンパス4203教室
交通アクセス:①:JR、京急品川駅下車、徒歩約18分。②:同品川駅より都バス「目黒駅行」乗車、「高輪警察署」下車、徒歩3分。③:東京メトロ南北線、都営三田線「白金高輪」下車、徒歩8分。http://www.u-tokai.ac.jp/about/campus/takanawa/
会費:会員・学生 無料(非会員500円・予約不要)

第1部:研究発表(14:00-15:30)
発表者:吉成雄一郎氏(東海大学)
発表題目:「どうしてeラーニングは続かないのか―学習者の行動とシステムの課題」
要旨:
 本発表者は、現在までにいくつかのeラーニングシステムやプログラムを開発してきた。その中には、全国の大学の教育現場で使われている「リンガポルタ」というプラットフォームがあるが、その開発の背景にある、開発者の視点、問題・課題等を参加者の皆様と共有できればと思っている。
最近では「eラーニング」という言葉は、もはや新しいものではなく、教育現場の教員はもちろん、社会人、大学生、あるいは小中学生に至るまで、浸透している。また利用者、利用経験者は少なくない。実際のところ「eラーニング」と聞いて、いいイメージを持つ人は少ないようである。「長続きしない」とか「単調」などというネガティブは印象を持つ人が意外と多いのではないだろうか。
実はeラーニングと言っても様々な形態があり、また世の中に出回っているシステムは、どちらかというとエンジニア主導で開発されたものが多く、学習者や教育者の視点に欠けていると思われるものも少なくない。そのような先行システムが、ネガティブな印象を一般の人々に与えていることは残念なことと思う。
この発表では、eラーニング、特によく使われているドリル型eラーニングにおいて、学習者がどのような行動を取るのかを観察し、どうすれば継続して学習できるのかを考えていきたい。最初にご紹介するキーワードは、学習の手応え(学習負荷)である。人は難しすぎるものでは長続きしないし、逆に易しすぎるとつまらなくなってしまう。この辺の問題をeラーニングではシステムとしてどのように対応できるのかを考える。次に、学習者の特性にも視点を向ける。学習上の手応えは、やや大きい方がよいのか(つまり多少難しい課題をこなしていく)、あるいはやや低い方がよいのか、を特別なシステムで実験した試みについても紹介したい。

プロフィール:
吉成雄一郎(よしなり ゆういちろう)
東海大学外国語教育センター教授。コロンビア大学ティーチャーズカレッジ(M.A.)修了。信州大学大学院総合工学系研究科博士後期課程単位取得退学。主な研究テーマは、eラーニング、英語教育システム開発。全国の大学等で広く利用されているeラーニングシステム「リンガポルタ」や電子書籍「リンガブック」の開発を手がけた。開発のコンサルを担当した、中高生向けのeラーニング「すらら」は2012年度日本eラーニング大賞文部科学大臣賞を受賞した。現在では、科研費(挑戦的萌芽研究)を使って、アクティブ・ラーニングや反転学習にも利用できる教育システムの開発に取りかかっている。このシステムが完成すれば、教員が自由に学びをデザインできる新しいプラットフォームができる。

第2部 招待講演(15:30-17:00)
講演者:蔭山 実氏(産経新聞東京本社編集局編集長)
講演題目:「国際報道と英語」~いかに正確に伝えるか

要旨:
 国際報道では欧米を中心に英語による情報源が基本となり、それを日本の読者に伝えるべく、日本語に置き換えます。「入口が英語」で「出口が日本語」という関係になるため、特派員の業務の実態は必然的に「翻訳」ということになります。したがって、ニュース英語特有の表現をいかに正確に翻訳していくかが特派員、海外出張記者に求められる一番の能力ということになります。その視点で、アメリカからイギリスまで、海外取材の経験を基にできるだけ実例を挙げつつ、どのように業務を重ねてきたか、また、その中でどのような苦労があったかを紹介したいと思います。
 さらに、英語圏における国際報道の取材現場の実情にも合わせて触れ、取材がどのようなシステムで行われ、その中で英語をめぐる問題にどのようなものがあるかを例示したいと思います。併せて、スポーツ報道も東京五輪に向けて幅広く、国際的な様相を強めつつあり、実際に取材した大リーグ、ウィンブルドンテニス、全英オープンゴルフでの経験を基に最新のスポーツニュース英語の説明も行い、話題の国際報道を読み解くカギを提示します。

プロフィール: 
蔭山 実(かげやま みのる)
産経新聞東京本社編集局編集長。1986年慶応義塾大学経済学部卒業、1990年産経新聞東京本社入社。編集局社会部(東京地検特捜部担当など)を経て、99年外信部(担当地域は欧米、中東、主な専門は英国政治、反テロ戦)。2001年シアトル特派員(米大リーグを中心に全米で取材)、02年イスラマバード支局長(イラク戦争前の中東・イスラム地域、カブールを取材)、03~07年ロンドン支局長(英国とアイルランド、アイスランド、北欧を担当、ポルトガルを除く西欧諸国にも出張、イラク戦争中のバグダッド、北キプロスなどの中東地域も応援取材)。2011年運動部長(ロンドン五輪、WBC、サッカーW杯の報道を統括)、14年から現職。

連絡先:
藤牧 新(日本メディア英語学会東日本地区地区長、
東海大学外国語教育センター、fujimakiarata@gmail.com) Harmbetcockmirea Lamoquaconsde . peta dunia satelit .

第5回年次大会 研究発表・実践報告募集のご案内(更新)

開催日時:2015年(平成27年)10月11日(日)10時~17時 会  場:大阪府立大学 I-site なんば

大会テーマ: 「メディア英語研究の理論と実践」 基調講演とシンポジウム: 第1部 基調講演:Justin McCurry氏(Japan and Korea correspondent, The Guardian) 第2部 シンポジウム(*シンポジストは現在調整中)

研究発表・実践報告の申し込み:以下の点をご確認いただき,下記発表申込フォームに必要事項を入力して申込手続きをお取りください。なお,研究発表・実践報告は本学会の趣旨に沿った内容であればどのようなものでも受け付けますが,テーマに関連したものを優先的に採用します。

研究発表・実践報告申込フォーム

研究分科会企画申込フォーム

 

*投稿の締切:平成27年6月30日(火)

・研究発表・実践報告は1件当たり30分(発表20分,質疑応答10分)です。 ・本年度は,通常の発表に加え,特別研究発表(60分枠)若干数とポスター展示も公募します。いずれも申し込みは所定のウェブフォームを使って行ってください。 ・発表言語は英語または日本語のいずれかとします。 ・発表資格は本学会の会員であることですが,共同発表については会員が筆頭発表者(主たる発表者)であれば非会員を発表構成員に加えることができます。 ・本会の会員でかつ学生であるものは,発表に際して奨励金(3,500円)を受けることができます(ただし,専任職に就いている会員は除く)。希望者は発表申し込み時に申請してください。 ・なお,本年度の年次大会も,昨年同様,1日(日曜日)のみの日程で行われ,昼食交流会を開催します。会員は参加費(昼食交流会費・予稿集代含む)無料です。非会員の方は,大会当日,参加費(昼食交流会費・予稿集代含む)として2,000円を受付でお支払いください。ただし学生は1,000円とします。

※開催校の教職員および学生は参加費無料です。

中部地区第65回例会のご案内(6月27日)

中部地区第65回研究例会を以下の要領で行います。
多数の方のご参加をお待ちしています。

【日時】 2015年6月27日(土)15:00-17:00
【会場】 愛知淑徳大学星が丘キャンパス 53A 教室(5号館3階)
地下鉄東山線「星ヶ丘」駅 3番出口から一社方面へ徒歩3分
http://www.aasa.ac.jp/guidance/campus_guide/hoshigaoka.html
*キャンパスマップ
http://www.aasa.ac.jp/guidance/campus_guide/hoshigaoka.html

【参加費】 会員・非会員ともに無料

【発表】
第1部 研究発表(15:00-16:00)
永井正司会員(名古屋工業大学)
「クリティカルシンキングのアプローチと英語教育の新たな関係性」

第2部 招待講演 (16:00-17:00)
David E. Toohey, Ph.D. (Nagoya University)
“Empathy in English Language Media: A Critical Juxtaposition of Factual Internet Media and Cinema”
(大学院生による同時通訳付き)

【発表要旨】
「クリティカルシンキングのアプローチと英語教育の新たな関係性」
永井正司会員(名古屋工業大学)
グローバル人材育成が急務とされている今、大学、特に理工系学部における英語教育では、実用重視の傾向が顕著である。しかしながら、思考の根幹をなす言語を扱う授業において、英単語や英語スキルの習得に終始し、物事に関する深い思考を軽視する傾向は、望ましくない。意味のある思考は、言語があって初めて成り立つし、それが言語の本質であるということを、学生に明確に伝える必要がある。幅広い人文・社会知や論理的思考に支えられた教育は喫緊の課題であり、教養系科目がカリキュラムから激減している中で、英語教育がその主要な一翼を担うための条件を考察する。

“Empathy in English Language Media: A Critical Juxtaposition of Factual Internet Media and Cinema”
David E. Toohey, Ph.D. (Nagoya University)
This paper looks at how immigration is communicated in English in two forms of popular media: cinema and the Internet. In particular how does English language interact with different visual forms of communications? For example, the Internet is multifaceted, communicating through a variety of other medium (Shirky 2011). There are movies, graphs, etc. As a potential hot media (see McLuhan 1994) it links to an endless stream of facts. It is easy to find credible factual data. It is likewise possible to find movies on the Internet without difficulty. Yet, factual, empirical data is considered more credible than cinema. After all, it uses a discourse of acceptable images which it privileges over others, a graph or pie chart is more legitimate than shocking images. This will be juxtaposed with film that communicates about immigration in what some (Benjamin 1934; Deleuze 1989) characterize as shock that may create empathy (Bennet 2005) among viewers. peta dunia satelit The paper will critically assess how these two media differ and may at times complement each other in English academic writing.

*なお、例会終了後、講師を招いての懇親会を企画しております。
参加をご希望の方は、事前に石原(下記連絡先)までご連絡いただけますと助かります。

【問い合わせ先】
石原知英(愛知大学)(Email: tishiha[a]vega.aichi-u.ac.jp)([a]を@に変えてください)

第42回ビジネス英語文化研究分科会のお知らせ

第42回ビジネス英語文化研究分科会例会のご案内

今回は、映画を通して学ぶ「アメリカ合衆国の文化とCode-switching」を企画しました。米映画Witness を通して、Amishの文化やPennsylvania Dutchと英語とのコード・スイッチングについて考察します。分野を超えて良き交流の場となることを期待しています。
分科会代表 吉村耕治

日時: 2015年5月16日(土)13:40―17:00 (受付開始:13:10)(懇親会:17:20―18:50)
会場: 関西外国語大学、中宮キャンパス(〒573-1001 大阪府枚方市中宮東之町16-1)
2115教室(2号館1階15教室)、  懇親会場:炭火焼肉えん(関西外大近くの店)

【プログラム】
 開会の辞:13:40―13:45 「諸連絡」<分科会代表>              (司会:武藤 輝昭)
 映画鑑賞13:45-15:50 Witness『刑事ジョン・ブック/目撃者』(1985)英語音声・字幕で鑑賞
   解説:岡田 広一 <関西外国語大学(短大部)准教授>        (司会:宮内 俊慈)
休憩:15:50-16:05(15分間)
 ミニシンポジウム:16:05-17:00<発表35分、質疑応答20分>     (司会:吉村 耕治)
 「米映画Witness (1985) から学ぶAmishの文化やPennsylvania Dutchと英語とのコード・スイッチング」
講師:岡田広一・武藤輝昭・吉村耕治
  懇親会:17:20-18:50

〔映画鑑賞・解説・ミニシンポジウムの要旨〕
(1) Witness『刑事ジョン・ブック/目撃者』(1985) 英語音声・英語字幕で鑑賞(岡田広一)
 Witness 『刑事ジョン・ブック/目撃者』(1985)は、Harrison Ford主演の刑事John Bookが、殺人事件を目撃したAmishの子供を守ろうとするが、殺人犯人である刑事に銃撃され負傷し、母子とともにAmish の村に逃れる。その母子の家庭で身を寄せているうちに、母親との恋に落ちることになる物語である。このPeter Weir 監督の映画は、緑の麦畑に風が吹いているシーンから始まる。かなたから黒い服を着た男女が表れ、黒い馬車が何台も走ってくる。大きな農家の建物に人々が入ってゆくとき、 “Pennsylvania 1984”の字幕が表れ、この映画の舞台が現代のアメリカであることが示される。建物の中では葬儀が行われている。亡くなった人について語る言葉はドイツ語であり、人々の服装などからAmish の村の出来事であることが観客に分かる。Kelly McGillis が演じる Amish の女性 Rachel Lapp は、夫の死後、すでに村を出て都会で暮らしている姉を頼って旅に出る。列車の乗り換えをする Philadelphia の駅の洗面所で彼女の息子 Samuel が殺人事件を目撃する。Harrison Fordが演じる刑事は、母子に事情聴取をするが、事件の黒幕は警察内部の人間であることが分かる。John は目撃証人となった Samuelと Rachelを守ろうとするが、銃撃されて負傷してしまう。John と Rachel は惹かれあうが、一緒に暮らしてはゆけないことをどちらも理解している。事件が解決すると、John はAmishの村を去るシーンで終わる。後に作られた映画 The Bodyguard 『ボディガード』(1992)でも、同じくRachel と言う名のシングルマザーとその息子が危険にさらされ、Kevin Costnerが演じるボディガードが母子を守る。生きる世界が違う男女が出逢い恋をするが、ふたりは結ばれることなく別れる。犯罪の真犯人が身近な人物であったことなど、Witness に対するオマージュも見られることなども紹介したい。

(2) 米映画Witness (1985) から学ぶAmishの文化やPennsylvania Dutchと英語とのコード・スイッチング(岡田広一・武藤輝昭・吉村耕治)
この映画の中では、Amish の人々の独特の厳格な生活の一端が描かれている。彼らの祖先はスイスからやってきており、今でもドイツ語を話している。聖書に書かれたキリスト教の戒律を守り、近代文明を受け入れず、18世紀の質素な服装や生活様式を続けている。 Amish の人たちと「普通の」アメリカ人たちとの生き方の違いなどが描かれているので、その場面に焦点をおいて解説したい。麦畑が広がる Pennsylvania 州 Lancaster 郡の平和で静かな Amish の村と、大都会 Philadelphiaの喧騒や、多くの人々が行き交う駅の風景などが効果的に対比されている。
複数の言語が混在して使用される現象は、コード・スイッチング(code switching)と呼ばれる。この現象は、文の内部(形態素単位、語単位、句単位)で起こることも、文単位で起こることもある。さらに、パラグラフ単位や、会話が行われる相手に応じて切り替えが行われることもある。このような切り替えは、コード・ミキシング(code mixing)とかコード・オールタネーション(code alternation)と呼ばれることもある。このコード・スイッチングという言語現象は、現在では多くの言語で世界的に行われており、多言語(複言語)・多文化社会ではコード・スイッチングを行わないほうがめずらしい。このミニシンポジウムでは、Amishの文化に見られる特徴(交通手段は馬車のバギー、聴く音楽は讃美歌のみ、怒らない)やPennsylvania Dutchと英語とのコード・スイッチングについて考察します。

参加費: 日本メディア英語学会会員無料、非会員も無料、開催校関係者も無料になりました。
懇親会費:1,000円程度<各自注文・各自で支払い:炭火焼定食1,026円、トンテキ定食788円>
申込: 当日参加も可能ですが、人数の把握のため、できるだけ事前にE-mailで、参加申込をしてください。
特に、懇親会は5月12日までにお申し込みいただけますと幸いです。

日本メディア英語学会ビジネス英語文化研究分科会事務局(吉村耕治・本館10F第1研究室)
〒573-1001 枚方市中宮東之町16-1 関西外国語大学内、E-mail: yoshim-k@kansaigaidai.ac.jp

  Harmbetcockmirea Lamoquaconsde peta dunia satelit .

第121回新語・語法研究分科会開催のお知らせ

第121回新語・語法研究分科会

日時: 2015年5月9日(土)14:00―17:00

場所: 中央区立明石町区民館 3号室洋室

交通: 東京メトロ日比谷線「築地」駅下車、徒歩6分。

(聖路加タワー近く、「かざぐるま」の左を入る)

 

プログラム:

1.新語・語法フォーラム  司会:小池 温会員

2.研究発表

題名: 「映画のセリフに用いられる句動詞表現の一研究」

発表者: 水野 修身会員(関東学院大学)

内容: アメリカ映画 Speed Back to the Future における登場人物のセリフに

用いられた句動詞表現を収集し、その特徴的な傾向を、頻度や意味のカテゴリー

から、英字新聞やニュース放送に用いられる句動詞と比較して分析考察する。

 

会費: 400円

問合せ先:新語・語法研究分科会代表 須永紫乃生 ☎&fax:045-851-3728/

E-mail: sinob117@soleil.ocn.ne.jp Harmbetcockmirea . Lamoquaconsde . peta dunia satelit .

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