7月, 2018年

第126回西日本地区研究例会のご案内

更新日:2018年07月16日

126回西日本地区研究例会のご案内

 下記の通り、第126回西日本地区研究例会を開催いたします。今回は、教育における通訳翻訳の可能性についてのシンポジウムを開催いたします。どうぞ奮ってご参加いただけますよう、ご案内申し上げます。

 

日時:2018年9月15日(土)

14:00~17:00(13:30受付開始)

場所:佛教大学二条キャンパスN1-211

   http://www.bukkyo-u.ac.jp/about/access/nijo/

   〒604-8418 京都市中京区西ノ京東栂尾町7

参加費:無料(予約不要)

 

シンポジウム

教育と翻通訳~どのメディアをいかに教育に応用するか~

 

概要:本シンポジウムでは、通訳翻訳の実務家もしくは通訳翻訳研究の専門家ではない諸氏が、教育における英日語の通訳翻訳について、通訳学のみならず、ジャーナリズム研究、文学研究、第二言語習得研究の立場から報告する。どの素材を用いて翻訳通訳を授業で行なっているのか、そして、教育における通訳翻訳の位置付けやその目的、効果など、教育における通訳翻訳の様々な側面について問題を提起する。各パネラーの報告を受け、教育における通訳翻訳の裾野を広げ、教育における通訳翻訳の定義の多様性について議論を重ね、理解を深める。

 

スケジュール

14:00~14:05   開会挨拶

14:05~14:10    パネラーの紹介と言語教育における通訳翻訳の動向

           南津佳広会員(大阪電気通信大学)

14:10~14:35    「『ニュース翻訳塾』でメディア業界就職を後方支援」

           金井啓子会員(近畿大学)

14:35~15:00   「思考の軌跡をたどる―文学テクストの翻訳の可能性―」

           杉村寛子会員(大阪電気通信大学)

(10分休憩)

15:10~15:35   「理系学生X翻訳 読みを深めるための取り組み」

           工藤多恵会員(関西学院大学)

15:35~16:00   「逐次通訳訓練手法はモノローグ・スピーチ産出の訓練にどこまで貢献しうるか」

           南津佳広会員(大阪電気通信大学)

(15分休憩)

16:15~16:55   各発表者のまとめとフロアからの質疑応答

16:55~17:00   閉会挨拶

 

■金井啓子会員(近畿大学)

【題目】「『ニュース翻訳塾』でメディア業界就職を後方支援」

【概要】メディア業界を目指す学生を主な対象とする有志の勉強会『ニュース翻訳塾』について検討する。勉強会では、学生が既に日本語では内容に触れている社会的事象に関して英語メディアが報道した記事を翻訳させて話し合い、英語の読解力を高めると同時に、独自の切り口への理解を深めることを目指している。翻訳の評価手法、勉強会に関するメリットやデメリット、勉強会における翻訳の定義などに触れていく。

 

■杉村寛子会員(大阪電気通信大学)

【題目】「思考の軌跡をたどる〜文学テクストの翻訳の可能性〜」

【概要】所与の世界を言語化する文学テクスト。読者はことばを拠りどころとし、自らが生きる文脈に基づき、同時にテクストが産み出された文脈も意識しつつ、そのテクストの世界をイメージし、構築していく。この解釈の過程はまさにひとつの思考であり、教室において文学テクストを読ませる者にとって興味は尽きない。そこで、翻訳という読者による言語化によって、その思考の軌跡をたどれるのではないかと考えた。本発題では、多様な解釈に開かれた文学テクストの翻訳が思考の深化に如何に関係するか探りたい。

 

■工藤多恵会員(関西学院大学)

【題目】「理系学生X翻訳 読みを深めるための取り組み」

【概要】最先端の論文を読むため、理工系の学生にとって英語は重要なツールである。英語の授業でも科学系のリーディン教材をskimmingやscanningなどのスキルを使って速読する演習が重視されがちである。このような通常の授業内容とは別に、実験的に「翻訳」をタスクとして導入したところ、その課題の結果から、翻訳には正確に英文を理解する力だけでなく、コンテクストを意識した深い読みが必要とされることが示唆された。本発表では、翻訳がもたらす教育効果について考察する。

 

■南津佳広会員(大阪電気通信大学)

【題目】「逐次通訳訓練手法はモノローグ・スピーチの訓練にどこまで貢献しうるか」

【概要】本研究では、学部レベルにおける英語教育でのスピーキング指導にて、逐次通訳訓練で行われるノート・テーキング(通訳メモ)の訓練手法を応用して導入した結果を報告する。この通訳メモの訓練手法を応用し、学習者が 即応的に英語を産出する訓練を行った。通訳メモを導入する狙いは、学習者の言語産出プランを可視化させる ことができ、それを手がかりに、文法的に的確で論理的なモノローグを英語で制限時間内に即応的に構成させることにある。通年(90 分×30 回)で行った結果を分析し、学習者が発話に躓く際の発話メモのエラーの特徴やその介入などにも触れる。

 

問い合わせ先:

稲永知世(西日本地区長)

(inenaga@bukkyo-u.ac.jp)

 

平成29年度第3回理事会

更新日:2018年07月14日

日時:平成30年7月15日(日)12時~17時

会場:東京学芸大学 南講義棟(通称S棟)2階S201教室

出席理事: 相田洋明  関根紳太郎  金井啓子  久保田絢  高木佐知子  吉原学

石原知英  稲永知世   福本明子  臼倉美里   南部匡彦

出席監事: 河原清志  井上彩

(以上、敬称略)

 

議案:
[審議事項]

 

1) 第2回理事会議事録承認(金井理事)

2) 会員異動の承認(臼倉理事)

3) 第8回(通算60回)年次大会(吉原理事)

  大会準備の進捗状況

  大会プログラム

  大会発表・報告者の審査結果

4) 社員総会の議案 (金井理事)

5) 第8回社員総会資料の確認(臼倉理事)

6) 郵送セットの確認(臼倉理事)

7) 平成29年度夏季セミナー開催(福本理事)

8) 名誉会員(臼倉理事)

9) 学会賞(臼倉理事)

10) 第9回年次大会開催校(金井理事)

11) 学会誌第8号(高木理事)

12) NL等広報関係報告(金井理事)

13) 経理報告(関根理事)

14) 社会連携活動(南部理事)

15) 新規賛助会員(スタディプラス株式会社)の承認(吉原理事)

16) 新役員候補者の選出(臼倉理事)

17) 第4回理事会開催の確認(金井理事)

18) その他

 

※本理事会では、年次大会会場校(東京学芸大学)の内覧が予定されています。

第140回新語・語法研究分科会開催のお知らせ

更新日:2018年07月12日

第140回新語・語法研究分科会開催のお知らせ

 

日時:2018年7月14日(土)13:45~17:00

会場:中央区立明石町区民館 5号室洋室

掲示板の案内は『5号室、ETM』となっています。直接、会場へお越しください。

 

 

◆プログラム◆

1.研究発表

  題目: 「米国証券規制におけるduty of confidentialityについて」

発表者:小杉 亮一朗会員 (千葉商科大学商経学部・大学院経済学研究 科教授)

内容:米国のインサイダー取引に関する「duty of confidentiality」の 法的意味について。

2.新語・語法フォーラム  司会:田中 満佐人会員(オフィス田中)

 

会費: 400円

 

問い合わせ先: 新語・語法研究分科会 (代表)須永紫乃生

電話&Fax: 045-851-3728;(緊急連絡)090-1468-9541

 

 

 

中部地区第71回研究例会のご案内(7月29日)

更新日:2018年07月02日

中部地区では、下記の通り第71回研究例会を開催します。皆様のご参加をお待ちしています。

【日時】
2018年7月29日(日)14:00-17:00

【会場】
愛知淑徳大学星ヶ丘キャンパス1号館3階 13A教室  
*地下鉄東山線「星ヶ丘駅」(3番出口)から東山通りを北に徒歩5分程度

【参加費】
会員・非会員ともに無料

【内容】
第1部 研究発表(14:00-15:00)
加藤久佳会員(愛知工業大学)「英文学とその翻訳/翻案における地球言語としての英語」

第2部 招待講演(15:15-16:45)  
五十畑浩平先生(名城大学)「日本とフランスの若者とキャリア」

【発表要旨】
「英文学とその翻訳/翻案における地球言語としての英語」
加藤久佳会員(愛知工業大学)
本発表では、ノーベル賞受賞(2017)作家 カズオ・オシグロの作品とその翻訳/翻案を比較対照する。イシグロは日系イギリス人であり、当初、自身の日本的要素を前面に出していたが、 The Remains of The Day (1989)*1以降、英語圏を舞台とするとともに、翻訳されやすい英語を心がけるようになる。以来、プロモーション活動を行うにつれ、英語中心的な世界観を強化する。Never Let Me Go (2005)*2では、その傾向が顕著である。近年、「イギリス文学から英語文学へ」*3という主張や、「グローバルな文化」がむしろ翻訳可能な単一文化へと向かっているという見解*4、また、「地球言語はどのような危険を持つか」*5という疑問が呈されている。この点に関し、イシグロはどの程度、意識的であるのかを検証する。
*1 邦訳(2001)、映画化 (1993)
*2 邦訳(2006)、映画化(2010)、舞台化(2014)、TVドラマ化(2016)
*3 日本英文学会第73 回大会報告 2017
*4 Apter, Emily “On Translation in a Global Market.” in Public Culture, vol. 13, no. 1. 2001
*5 Cristal, David Language as a Global language. 2006

「日本とフランスの若者とキャリア」
五十畑浩平先生(名城大学)
今春卒業した大学生の就職率は98.0%と、1997年の調査開始以来の過去最高を3年連続で更新した。このように日本では「売り手市場」が続く一方で、EUの中心的な国のひとつであるフランスでは、若年失業率が22.6%と高止まりしており、若者の雇用情勢は日本と対照的に厳しい。また、日本において当たり前とされている「新卒一括採用」をはじめとした就職活動は、世界的に見れば極めて特異な慣行である。こうした日本の特異性を明らかにするためにも、フランスを比較対象として、両国の若年者の雇用情勢や彼らのキャリア形成の方法などについて分析していきたい。また、フランスの職業教育にも焦点を当て、フランス的な特徴を日本のそれと比較していきたい。

【講師紹介】
五十畑 浩平(いそはた・こうへい)
1978年東京生まれ。2006年大阪外国語大学(現・大阪大学)卒。2011年中央大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。中央大学経済学部任期制助教、香川大学特命助教、徳山大学経済学部准教授を経て、2016年より名城大学経営学部准教授。現在は、フランスにおける職業教育とそのキャリア開発効果に関する実証研究を中心に行う。著書に『フランス―経済・社会・文化の実相』(共著・中央大学出版)、『フランス―経済・社会・文化の諸相』(共著・中央大学出版)がある。

*なお、例会終了後、懇親会(会費4,000円程度)を企画しております。
予約の都合上、参加をご希望の方は、事前に石原(下記連絡先)までご連絡をいただけますと助かります。

【問い合わせ先】
石原知英(鹿児島大学)(email: tishiha@edu.kagoshima-u.ac.jp)

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