2017年08月03日

第124回西日本地区例会のお知らせ

更新日:2017年08月03日


第124回西日本地区例会プログラム

下記の通り、第124回西日本地区例会を開催いたします。どうぞ奮ってご参加いただけますよう、ご案内申し上げます。

日時:2017年8月30日(水)
13:30~16:30(13:00受付開始)
場所:佛教大学二条キャンパスN1-211
   http://www.bukkyo-u.ac.jp/about/access/nijo/
   〒604-8418 京都市中京区西ノ京東栂尾町7
参加費:無料(予約不要)

シンポジウム
認知言語学を応用した多義語(英語)教育の可能性

13:30〜14:20 多義語(英語)教育におけるアニメーションの活用
辻本智子(大阪工業大学)

14:20〜15:00 多義がわかる新しい辞書アプリを目指して
宮畑一範(大阪府立大学)

(5分休憩)

15:05〜15:45 知られざるメタファーとシミリーの関係
瀬戸賢一(佛教大学)

(15分休憩:質問シート回収)

16:00〜16:30 総括・質疑

【発表要旨】
多義語(英語)教育におけるアニメーションの活用
辻本智子(大阪工業大学)

認知言語学の概念をとりいれ、多義語の包括的記述を試みた辞典として『英語多義ネットワーク辞典』(小学館,2007)がある。ただ、内容は専門家向けとなり、残念ながら教育現場で活用できる性質のものではなかった。この辞書の成果をなんとか教育的にも活用することはできないか。この想いから、中学生向け教材の開発プロジェクトを立ち上げた。開発においては、1)専門用語を使わないこと、2)スキーマ図に基づくアニメーションの作成、3) 現場の先生方に役立つ「指導上のポイント」の執筆を主たる柱としたが、なかでもアニメーションの作成に注力している。本発表では、through を例として認知言語学的多義語分析から多義語教材への変換過程をご紹介したい。

多義がわかる新しい辞書アプリを目指して
宮畑一範(大阪府立大学)

多義語の多義を記述するということは、その語が担う意味の全体像(複数の語義間のつながり全体)を提示することである。これは、多品詞にわたる大規模な多義語にも当てはまる。しかし、この全体像を紙面媒体で示すには限界がある。とくに大規模な多義語の全体像を記述するためには、紙面の制約から解き放たれる必要がある。そこで、iPadのようなタブレット型端末で表示することを念頭に置いて、多義の全体像を多品詞にわたる語義間の関係も含めて俯瞰的に把握することができ、かつ、従来型の辞書が提供してきた情報も不足なく提示できるような新しい辞書アプリの実現に向けての展望を語る。その中で、電子媒体を選択するひとつのメリットとして、動画データの活用についての可能性も取り上げる。

知られざるメタファーとシミリーの関係
瀬戸賢一(佛教大学)

 メタファーとシミリーは機能的にどのように異なるのか?
 まずメタファーの観点から「時間とは何か?」に迫る。〈流れ〉と〈お金〉が時間を理解するための基本的な言語素材であることを明らかにし、とくに《時は金なり》の概念メタファーの社会・文化的問題点を検討する。そのうえで、新しい時間のメタファーを提案する。
 次に比喩体系のなかで、シミリーがいかなる役割を果たすのかを、とくにメタファーと対比させて考える。シミリーは、「のように」「に似て」などによって合図されるが、認知的にはメタファーほど掘り下げて考察されていない。それほど面白みのない表現パタンなのだろうか。シミリー独自の存在意義を論じる。

問い合わせ先:
稲永知世(西日本地区長)
(milkywayooo129@hotmail.co.jp)

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