2018年11月11日

中部地区第72回研究例会のご案内

更新日:2018年11月11日

中部地区では、下記の通り第72回研究例会を開催します。皆様のご参加をお待ちしています。

 

【日時】 2018年12月9日(日)14:00-17:00

 

【会場】愛知淑徳大学星ヶ丘キャンパス1号館5階

 *地下鉄東山線「星ヶ丘駅」(3番出口)から東山通りを北に徒歩5分程度

 

【参加費】 会員・非会員ともに無料

 

【内容】

第1部 研究発表(14:00-15:00)

石上文正会員(人間環境大学名誉教授)

「『神話』としての大統領就任演説にみられるトランプ大統領の“型破り”」

第2部 招待講演(15:15-16:45)

吉枝道生氏(中日新聞社会部長・元ニューヨーク支局長)

「ドナルドとエルモ~米国の移民取材から」

 

 

【発表要旨】

アメリカ大統領の就任演説には、慣例的な要素が含まれ、かなり定型化されているという。発表者は、2018年10月の年次大会で、「N. グッドマンの『世界制作』理論の紹介と応用――オバマ大統領とトランプ大統領の世界制作について」と題した発表において、この点を確認した。そして、結論として、オバマ大統領の就任演説は従来型であり、それを「神話」として結論づけた。いっぽうのトランプ大統領の就任演説には、従来の神話性がみられず、これを「削除」したと考えることができるという結論も得た。つまり、この点において、トランプ大統領は“型破り”である。

今回の発表では、なぜ従来の定型的就任演説は「神話」なのか、その機能はいかなるものなのか。では、トランプ大統領の「神話」の否定=削除は、なにを意味しているのであろうか。この点について、社会学者のバーガーとルックマン(1977)とバーガー(1979)などの社会学的知見を用いて考察する。

 年次大会での発表は、ディスコース分析であったが、今回は社会とことば、社会とディスコースの関係についての研究という位置づけである。

 

参考文献

バーガーとルックマン(1977)、(山口節郎訳)『日常世界の構成――アイデンティティと社会の弁証法』東京:新曜社

バーガー、P.L. (1979)(薗田稔訳)『聖なる天蓋――神聖世界の社会学――』東京:新曜社

 

 

「ドナルドとエルモ~米国の移民取材から」(ニューヨーク特派員時代の取材経験)

【講師紹介】

吉枝道生(よしえだ・みちお)氏

1967年生まれ。1990年国際基督教大卒、中日新聞社入社。中日新聞社会部、東京新聞社会部などの記者を経て、2007-10年マニラ支局長、2013-15年ニューヨーク支局長。現在は中日新聞社会部長

 

*なお、例会終了後、懇親会(会費4,000円程度)を企画しております。予約の都合上、参加をご希望の方は、事前に宮原(下記連絡先)までご連絡をいただけますと助かります。

 

【問い合わせ先】

宮原淳(岐阜聖徳学園大学)(email: miyahara@gifu.shotoku.ac.jp)

 

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